研究開発

糖尿病黄斑浮腫、ウェット型加齢黄斑変性に対する取り組み

生体内物質模倣低分子化合物

糖尿病黄斑浮腫、ウェット型加齢黄斑変性など、血管新生を伴う網膜疾患の初期段階におこる炎症を抑える治療法の確立を目指し、生体内物質の働きを模倣する技術に基づく低分子化合物の開発に取り組んでいます。現在、世界で約1億4,200万人が加齢黄斑変性に罹患しており、約1億500万人が糖尿病の合併症による網膜疾患を患っています(※1)。 これらの疾患は先進国において失明の主要原因と言われています。

生体内物質を模倣する技術を用いた低分子化合物のin vivo(※2)試験では、眼内の細小血管を損傷することなく病的な血管新生および血管漏出を抑制する働きにおいて、既存の抗VEGF療法と同等の効果が得られる可能性が示唆されました。

この低分子化合物を開発することで早期治療に加え、現在の標準的な治療薬として投与されている抗VEGF製剤よりも投与回数を減らし、より長期間にわたり治療効果を持続する可能性について検討してまいります。

※1 Market Scope, The Global Retinal Pharmaceuticals & Biologic Market, 2015.

※2 in vivo(イン・ビボ)とは、マウスなどの生体内に被験物質を投与し、薬物反応を調べる試験のこと。