CEOメッセージ

株主・投資家の皆様へ
私たちは、「世界から失明を撲滅する」という壮大な目標を掲げ、挑戦を続けています。2024年は、窪田製薬ホールディングスグループにとって飛躍への土台を築いた重要な一年となりました。この一年間、当社は主力プロジェクトで着実な前進を遂げ、未来への準備を整えてまいりました。ここでは、2024年の主な成果と、それを踏まえた2025年の展望についてご報告いたします。
Kubota Glass:中国市場への本格展開に向けて
屋内にいても近視に良い屋外環境を目に再現するAR機器「Kubota Glass」は、2024年を通じて販売拡大の基礎固めに傾注しました。特に、国策として近視抑制に取り組んでいる中国市場への本格参入に備え、市場調査や流通体制の段階的整備など、入念に準備を進めてまいりました。2025年からは、いよいよ中国市場での本格的な販売を開始し、販売促進体制を一層強化してまいります。世界的に近視人口が増加する中、より多くの人々に「Kubota Glass」をご使用いただくことで、生活の質(QOL)向上に貢献できると確信しております。当社はこの革新的製品を通じて、一人でも多くの人々の未来の視力を守り、豊かな生活をサポートしてまいります。
eyeMO:臨床試験で可能性を確認
eyeMO(超小型モバイルOCT(光干渉断層計))は、現在、日本、シンガポール、米国ボストンで臨床試験を実施しており、その有用性と可能性を確認しています。在宅・遠隔医療分野での需要を見据えたeyeMOは、加齢黄斑変性や糖尿病網膜症などの患者様が自宅で網膜の状態を測定し、医師が遠隔で監視できることを目指した画期的な製品です。今後も理想的な実用モデルを検証しつつ、パートナー企業との共同開発、商業化の可能性を模索していきます。そして、このデバイスを実際に患者様のもとへ届け、眼疾患の早期発見・治療につなげるべく尽力してまいります。
エミクススタト塩酸塩:承認取得への更なる前進
当社が開発したエミクススタトについては、2024年を通じて多くの患者様や医療関係者がその承認を心待ちにしていることを改めて実感いたしました。エミクススタトは現在、有効性と安全性を確認する最終段階にあり、希少疾患に対する新たな治療薬として大きな期待が寄せられています。当社はこの期待に応えるべく、承認取得に向けた活動を一層強化しました。規制当局との連携を密にし、提出データの充実や必要な手続きを着実に進めるとともに、販売・流通に関するパートナーシップの構築にも注力しております。2025年には、こうした取り組みをさらに加速させ、エミクススタトの承認と一日も早い患者様への提供実現に向け全力を尽くしてまいります。
今後に向けて
以上のように、当社の各プロジェクトは確かな前進を遂げ、いよいよ2025年はそれらを本格的に展開し、成果を生み出す年となります。私たちは革新的なアイデアと情熱をもって事業を推進し、世界中の人々の目の健康と生活の質を高めることに貢献していきます。それと同時に、これらの挑戦を通じて当社の企業価値を向上させ、株主・投資家の皆様へ持続的な価値還元を実現する所存です。引き続き当社の挑戦にご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
2025年3⽉吉⽇
窪⽥製薬ホールディングス株式会社
代表取締役会長、 社長兼最高経営責任者(CEO)
窪⽥ 良 MD, PhD
